Xbox360本体 生産終了、ありがとうXbox360
昨年11月に発売10周年を迎えた、Xbox360本体の生産終了がアナウンスされました。
途中モデルチェンジを経ながら、約10年間。
通常5〜6年で次の世代のゲーム機へとバトンタッチするなかで、約10年間。
次世代機Xbox One が2013年11月に発売され(日本では2014年9月発売)、その役割を果たしたということでしょうか。
Xbox界の重鎮メジャー・ネルソン氏も、自身のツイッターで今回の生産終了の報に「Goodnight my friend. You shall always have a special place in my heart.」とツイートしています。
Xbox360は2005年11月(日本では同年12月)に、初代Xboxの後継機として発売されました。
ライバルであるプレイステーション3(2006年11月発売)に先行すること約1年。
一足早くHDゲーム機の時代の扉を開けました。
ゲーム機史上におけるXbox360の功績はとても大きいです。
Xbox360はユーザーとゲームとの関わり方を変えました。
特に初代Xboxから発展させた通信機能「Xbox Live」は、家庭用オンラインゲームの新たな地平を切り開きました。
「フレンド」機能および「パーティー」機能によるユーザーソーシャリティの構築は、初期型モデルにヘッドセットを同梱するという英断により、ユーザー同士のボイスチャットでのコミュニケーションで、より確固としたものになりました。
「Xbox Live」によるオンライン対戦&協力プレイを有料にしたことで、若干敷居が高くなりましたが、その分ユーザーの民度が高まることになりました。
Xbox360によって、離れた場所に住む見知らぬプレイヤーとの出会いがあり、オンライン対戦やフレンドとの協力プレイが当たり前になりました。
一方、ライバルのプレイステーション3では、ヘッドセットが同梱されていなかったのでユーザー間の実現できなかったことでボイスチャットはほぼ皆無でしたし、オンラインプレイが無料のためにユーザーの民度は低くなりました。
その結果、プレイステーション3ではほとんどフレンドが出来ませんでした。
その反省を踏まえてか、プレイステーション4ではヘッドセットを同梱し、「パーティー」機能を導入したりと、ユーザーソーシャリティーの構築に注力されています。
また「実績」という概念を持ち込んだのも革新的でした。
ユーザー個々に「ゲーマースコア」を与え、ゲームごとに得た「実績」を反映させる仕組みは、ゲームプレイのスタイルにおいて、単にクリアするだけではない「実績」狙いという新たな目標を、ユーザーに与えました。
この「実績」システムは、実績解除した時の「ポコン!」という効果音とともに、ユーザーに大変好評で、ライバルであるプレイステーション3も類似した「トロフィー」機能を、後追いで実装したほどです。
初期ロットでは熱暴走によるレッドリング問題があったりと、本体設計に難がありましたが、2010年には小型化・軽量化に成功し静音化も実現しました。
大容量ハードディスクによってゲームの取り込み(フルインストール)が可能になったり、幾度か実施された本体システムソフトウェアの大幅アップデートにより、そのたびにユーザーインターフェイスががらりと変わって、違うゲーム機かと思わせる「進化するゲーム機」でした。
Xbox360には魅力的な独占タイトルが多数ありました。
「HALO」シリーズが展開されたり、「Gears of War」シリーズを生み出したり、「ブルードラゴン」「ロストオデッセイ」など魅力的な和製RPGがあったりしました。
また開発のしやすさから、マルチタイトルではリードプラットフォームになることが多く、他機種に比べてパフォーマンスが高いものが多かったのも特長です。
2015年の後方互換の実装によって、Xbox One でXbox360のゲームが遊べるようになりました。
しかもこの後方互換は、ただ単にXbox360のゲームが遊べるだけでなく、ゲーム録画やスクリーンショット、ブロードキャスト配信といった Xbox One の最新の機能に対応しているのです。
本体の生産は終了しましたが、豊富なゲームタイトル群とともに、Xbox360の精神はXbox One で生き続けます。
私にとってXbox360は、ファミコン、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストに続くメインハードの系譜に連なるものでした。
Xbox360を応援して、ブログを開設するきっかけを与えてくれました。
自身のブログがマイクロソフト主催の「Xbox公式ファンクラブ」にも認定されました。
海外版のゲームに興味を持ったのも、Xbox360からでした。
Xbox360のおかげで、親しいフレンドもできました。
Xbox360によって、10年間、豊かなゲームライフを送ることができました。
私には、まだまだ積んでいるXbox360のゲームがあります。
これからもXbox360は、私のメインハードです。