ファミ通独占?インタビューから読みとるXBOX360の今後
E3関連の怒涛の情報ラッシュも終わり、落ち着きを取り戻しつつあるが、幾多の報道を振り返り、その中から今後の展開を読み取ることも、こういう大きなゲームショーの後の楽しみである。
まずピーター・ムーア氏がインタビューにフランクな姿勢で受け答えしているので、さりげない言葉の中から、マイクロソフトの考えがよく伝わってくる。
私が興味を持ったのは次の点。
②日本での夏商戦はあまり重視していないように受け取れる(ワールドカップ等)。
③いまのところ日本以外の地域に大きな力を投入し、同時に、日本での存在感も徐々に高めていきたいと考えている。
④HD-DVDプレイヤーが本体の販売に貢献するという見かたをしていない。完全に単なる周辺機器としての位置付けで割り切っている。
特に③の発言を引き出したのはインタビュアーのお手柄だと思う。
マイクロソフトとしては、日本市場への浸透は時間がかかると認識しており、その前に欧米市場を全力で押さえに行く。欧米を制覇すれば日本市場でもおのずと存在感が増すという考え方である。
もちろん、日本のユーザー向けの大型RPGなどは用意するが、優先順位として欧米制覇が先だと考えていると受け取れる。
かと言って日本ユーザーは置いてきぼりかと言うと、そうでもない。
マイクロソフトゲームスタジオのジェネラルマネージャ、シェーン・キム氏の「欧米で発売されるタイトルはできれば世界で同時に発売したいと思っています。ですので、欧米の発売予定時期は、基本的に日本でも同時期になると思っていただいていいと思います。」との心強い言葉もある。
ただこれはあくまでマイクロソフトブランドのゲームに限ってのこと。他のメーカーの洋ゲーが全て発売されるわけではない。特にXBOX360版がPS3版より先行発売される「GTA4」などは日本のレーティング環境が整わないと、発売されないだろう。ここはマイクロソフトに一役買ってもらいたいところである。
以下にインタビューへのリンクを貼っておいたので、ぜひ一読していただきたい。
この2つのインタビューを読むことで、なんとなく見えてくるものがあるはずだ。