XBOX360発表会(4/6)は満足?肩透かし?
※4/7 18時。一部改変しました。
本日は、XBOX360が現在のMyメインハードであるがゆえの警鐘。
6月のリローンチ(仕切り直し)についての発表が期待とともにまことしやかに噂されていた4/6「XBOXメディアブリーフィング」。
久々にマスコミ陣を招いての発表会ということで、ゲーム誌だけでなく、経済誌などの取材者も多く、それなりに注目度は高かったようす。
今回の発表会は、日本市場に特化した動きについて「現時点で確実に約束できることを発表しました」という感じ。発表会じたいは、今までのマイクロソフトの発表会に比べて誠実さが感じられ、好感が持てるものでした。
下手に風呂敷広げて、いつまでも発売されないとか、公約が実現しない(下位互換もそうですね)よりは、よっぽどマシだと思いました。
では、取材に来たメディアに対して、XBOX360の再出発をアピールすることが出来たのか?
言うまでも無く、XBOX360を未購入のユーザーに興味を持ってもらうためには、メディアの後押しが不可欠。
しかし報道を見る限りでは、あまり大きなインパクトを残せなかったようだ。
そのことは当日のTV東京「ワールドビジネスサテライト」の採り上げ方や、各ゲーム情報サイトの扱いを見ても明白だ。
ファミ通の浜村通信が「PS2なら50万本は売れる(50万本というのがまた中途半端な数字だが)」と言ったらしい新作RPGは、トライエース開発、マイクロソフト販売の新作リアルタイムRPGということが判明した。
しかしトライエースと聞いて敏感に反応するのは比較的熱心なゲームユーザーだけである。
日本でユーザーの信頼を勝ち得ていないマイクロソフトブランドでどれだけの本数が見込めるのか。
※任天堂、SCEと比べてXBOX及びXBOX360が致命的に劣るのは、ファーストパーティーであるマイクロソフトが出すソフト群が、「Halo」など一部を除いて、日本のユーザーに他の2社ほど内容的にもセールス的にも支持されていないということだ。
現行ユーザー注目のXBOX Liveアーケードについても具体的なタイトルはバンダイナムコの「パックマン」「ギャラガ」のみ。コナミ、ハドソンなどいくつかの参入メーカーも発表されたが、タイトルは明かされなかった。
いちユーザーの私などが言うまでも無く、日本のXBOX360にとっては、この夏商戦が非常に重要な意味を持っている。
レボリューションの発売繰り上げの噂や秋にはPS3の発売を控え、起死回生のチャンスはこの夏商戦しかないのだ。
しかしこの日の発表会ではキャンペーンについてもすでに発表済みのFIFAワールドカップモデル関連のみで、6~7月に何か大きなことをやりますというようなことも言及されなかった。
性急な本体値下げはご遠慮願いたいが、ソフト複数購入でXBOX Liveで使えるマイクロソフトポイントプレゼントとか、限定フェイスプレートプレゼントとか、ソフトもう1本プレゼントとか何らかの仕掛け(還元キャンペーン)は必要だと思うが・・・。
(海外旅行キャンペーンとかは、もう絶対やらないでね)
またここにきてコナミがXBOX360と距離を置き始めているのではないかと危惧する。「コール・オブ・デューティ2」はローカライズの遅れを理由に発売延期(PS3と同時発売は止めてね)。ワールドカップ前の「ウィイレ」最新作もPS2のみで発売。
「ランブルXX」と「プロ野球スピリッツ3」の売れ行き次第では、またもや早々に日本市場から撤退という不安がよぎる(杞憂に終れば良いが)
しかし皮肉なことに、EAは日本のXBOX市場撤退後から、レース物やアクションの傑作を連発(「ニードフォースピード・アンダーグラウンド」「バーンアウト3」「マックスペイン」など)。それらは日本ではPS2版のみ発売され、XBOX版は発売されなかった。
次のE3に期待という向きもあるが、E3はあくまで北米を中心とした海外市場向けの発表会。
そこで発表されるものが全て日本で発売されるわけでは無いということを考慮すると、決して楽観視は出来ない。