本体出荷終了も、まだまだ現役!私にとっての初代XBOX
私は、ハードの終焉というのは、対応ソフトの新作が発売されなくなった時点のことだと思っています。
その意味では、日本市場における初代XBOXの終焉は、最後の新作ソフト「KOF ネオ・ウェイブ」が発売された3月30日になります。
その意味では、日本市場における初代XBOXの終焉は、最後の新作ソフト「KOF ネオ・ウェイブ」が発売された3月30日になります。
ただ、今回の本体出荷終了をもって初代XBOXは、ソフトもハードも日本市場からは完全退場。
そこで、これを機に私にとっての初代XBOXの位置付けについて「現時点で」考えてみたいと思います。
「現時点で」と強調したのは、私にとって初代XBOXは、まだまだ現役だからです。
1台は2002年2月22日の本体発売日に購入した「初回限定 Special Edition」。本体の色は真っ黒ではなく、黒の半透明になっています。
もう1台は日本発売2周年を記念して2004年2月22日に発売された「Pure White Limited」。真っ白な本体に、好きな文字(英数20文字)を刻印してくれる特典があり、「SEGA Dreamcast 2」と刻印してもらったのは以前も書いた通り。
私にとって初代XBOXは、ビジュアル以上にサウンドで衝撃を与えてくれたハードでした。
「ドルビー5.1chサラウンドがゲーム体験を変える」ということを体感させてくれました。
発売直後の「傷問題」にも遭遇しましたし、発売後わずか3ヶ月での本体1万円値下げも体験しました。
「TFLO」発売中止を経て、次第に新作ソフトの数が減り、海外ソフトの日本語版もPS2のみというケースが増えてきたので、購入ソフトも減っていきました。
「TFLO」発売中止を経て、次第に新作ソフトの数が減り、海外ソフトの日本語版もPS2のみというケースが増えてきたので、購入ソフトも減っていきました。
私のゲームに対するスタンスは「まずハードありき」では無く「まずソフトありき」なこともあり、それほど熱心なXBOXユーザーでは無かったと思います。
思い出のソフトと言えば「クレイジータクシー3」「DOA3」「DOAX」「フェイタルフレーム」などが挙げられるでしょうか。
ちゃんとクリアしていない、あるいは充分にやりこんでいない「積みゲー」も多く、XBOX360購入後、ブログやコミュニティサイトで知り合った方々の影響で、改めてXBOXソフトの魅力を再発見し、「Halo」など最近になってクリアしたゲームもあります。
私は、表現の自主規制が絡むケースを除き、「早く遊べるから」「日本版より安いから」という理由では海外版を購入したくありません。
海外版を購入しても、日本のメーカーに還元されるものは無いからです。
また多くの場合、海外版を購入してしまったら、わざわざ日本語版を買いなおすことは稀でしょう。
そうなると海外ソフトの日本語版の発売は、ますます減るばかりです。
ユーザーとして、海外ソフトの日本語版を発売してくれるメーカーを追い込むようなことはしたくありません。
XBOX360のソフトは、まだまだ可能性があるので日本語版を待ちます(半年待てば、大抵の海外ソフトは日本語で遊べます)。
しかし初代XBOXの場合には、日本市場での新作発売は無くなったので、今春以降、海外版のソフト購入に踏み切りました。
日本語版が発売されなかった(発売されてもPS2版のみ)注目作がいくつもあるのです。
ですから私にとって初代XBOXは終了どころか、これからまだまだ楽しませてもらうハードです。
「あれもこれも」と遊びたいソフトがたくさんあります。
最後に、これは私見ですが。
初代XBOXが普及しなかったことは、日本のゲーム業界にとって、またゲームユーザーにとって、大きな損失だったと思っています。
XBOX360の発売から半年以上が経過して、北米メーカーからは質の高い新作が続々と発売され、北米市場は賑わっているのに、日本のメーカーからは、なかなかソフトが発売されない、発売延期も多い。
これは、この数年の技術革新のツケが回ってきているのだと、私は思います。
そして日本のゲームユーザーも、そのツケの代償を負わされていると思います。
せっかく次世代機が登場しても、日本のユーザーは、北米のユーザーに比べて、その恩恵に預かれないのですから。
私は「良質なゲーム」であれば、日本メーカーでも海外メーカーでもこだわりませんが、それでも心情的には日本のメーカー、日本のクリエイターには頑張ってもらいたいものです。