mu mu 360 のゲームライフ

ゲーム歴25年以上(ドラクエ3以来)。ゲームについてのブログです(旧Xbox公認ファンサイト)。Xbox One、Xbox360を中心にプレイしたゲームの感想を書いています。

「N3」 データセーブは「仕様」?「バグ」でしょう!

 

ご存知の通り、「N3」のデータセーブについて、とうてい承服しがたい不具合がマイクロソフトから発表され、物議をかもしている(不具合の内容はこちら)。

 

N3」は私にとって、期待していたし思い入れのある作品(これが出るからXBOX360購入を決断した)だからこそ、この件について、苦言も含めて言わせて頂きたい。

 

今回の対応で私がまずいと思うのは

ソフト発売日当日の発表であること

製品に注意書きの書面を添えることもなく、XBOX公式サイトのみでの告知なので、購入者が気付きにくいこと

「N3」スペシャルサイトでもXBOX公式サイトへのリンクが貼られているが、この表示が非常に小さくて見落としやすいこと

 

せっかくXBOX Liveというシステムがあるのだから、こういった重要事項については、XBOX Liveマーケットプレイス)でも告知すべき

 

マーケットプレイスを単なる宣伝及びコンテンツ販売の場としか捉えないのは良くない。今回のような製品の不具合情報の伝達手段としても用いるべきだ。

(もっとも「N3」はXBOX Live非対応なので、これでも気付いてもらえないおそれはあるが、公式サイトのみでの告知よりはずっと伝わりやすい)

 

そして私が残念で仕方ないのは、こういうシステム部分の詰めの甘さ、販売メーカー(今回はマイクロソフト)の対応の悪さによって、「N3」というゲームの本質が理解されることなく、作品の評価が下がってしまうことだ

 

 

いくつかのブログにコメントしたことと重複しますが、

まず、水口氏支持(信者まではいかないと思うけど)の立場から弁護させていただくと、本当に時間がなかったのだと思います。

 

水口氏はプロデューサーだけど、実際の開発は韓国の開発スタジオ。まず彼らに自分のやりたいことを伝える作業(言葉と文化の壁を乗り越えて)。

そして実際の開発の過程では、いろんな問題が発生したらマイクロソフト本社(北米)の技術者たちとやりとりしないといけない。

 

つまり、日本と韓国と北米をまたに駆けた一大プロジェクトだったわけで、その割りには北米サイドのサポートが弱かったのではないかと推測します。

 

そのせいで発売延期にも追い込まれたのだと、「ニュース23」での水口氏への密着取材を見て、そう感じました。


今回の新キャラフラグを含め、システム周りの詰めの甘さも、韓国のスタッフにとっては、それがユーザーにストレスを与え、作品の評価までも左右してしまうような重要なことだと、よく認識できてなかったんじゃないかって気もします。

 

水口氏がインタビューで「ディングバットは絶対にプレイしてほしい」と言ってたので、「N3」についての最終評価はそこまでプレイした時点で下してほしいというのが私の願いです。

ぜひ読んでいただきたい水口氏インタビューはこちら

 

 

ただ厳しい見方をすれば、ゲームソフトは出荷した時点で「商品」として成立してます

 

だからこういった不具合は責められても致し方ありません。

どうにもフォローしきれないバグならユークスの「レッスルキングダム」みたいに回収・交換という手もありますが、こういう微妙なケースは、メーカーの誠意が試されるところです

 

 

最近、この件以外に「そりゃないよ」と思ったのは、ナムコのPS2版「ソウルキャリバー」でした。

他のセーブデータを消してしまうおそれがあるのに、HPでのリリースのみで仕様と突っぱねて、回収や不具合修正版の作成・交換は行わないという。

つまり、実質「ソウルキャリバー3」専用にわざわざメモリーカードを1枚用意しろってことなんですよ。ひどい話です。

 

 

私は「N3」のバグについて、マイクロソフトに次の4点の対応を求めたい

 

公式サイトで、不具合の実態について(ネタバレ注意などと隠さずに)、もっとわかりやすく明確に記述すること。具体的には、「1キャラクタごとに1つのセーブデータを用意し、他のキャラクタのデータを上書きしないこと」と強調すること

 

この不具合について、今からでも書面を作成して販売店に配布し、購入者に渡して注意を促してもらうこと(販売店へのフォローにもなる)

 

「N3」オフィシャルサイトでの本件についての表示を、もっと大きく目立たせること(オフィシャルサイトを開いたら、まずこの表示が目に入るようにすること)

 

不具合修正についてXBOX Liveのデータ配信で対応可能ならば、早急に対応すること。

それが技術的に難しいなら、不具合修正版を作成し、今後の出荷分についてはそれを出荷すること(初回出荷分の回収までは求めない)。

 

N3」は購入者が多く注目の高い、「現時点でのXBOX360を代表する大作ソフト」だからこそ、細心かつ早急に、誠意のある対応をしないと、XBOX360へのイメージ悪化、マイクロソフトブランドのイメージ低下は免れないですよ。

 

今回の「N3」の不具合は、初代XBOXでの「傷問題」並みの、重要な問題であることを、マイクロソフトはしっかりと認識するべきです。

 

そうしないと再びユーザーの信頼を失いかねません。今回のようなことで足元すくわれてたらハードメーカーとして情けないですよ。